WF120BD03を使ったサブウーファー(2)

サブウーファーパワーアンプの製作
最初はオペアンプでフィルターを作り、簡単なデジタルアンプを付けようと思っていましたが、特性を測定するために10年前のAVアンプに接続してみたところ、このウーファーは高域が伸びている上に能率が比較的高いため、ホワイトノイズがかなり気になりました。そこでおなじみ「定本 トランジスタ回路の設計」を参考に、サブウーファー用のパワーアンプを作りました。
オペアンプでLとRを加算して、2次ローパスフィルター経由でパワートランジスターを駆動しています。20V電源で最大電流2A/定格出力8W位なので2SA1941/2SC5198は完全にオーバースペックですが、手持ちがあったので。2SA1359/2SC3422あたりが妥当かもしれません。
単電源アンプなので電源投入・切断時にはポップノイズが出るため、リセットIC M51957Bで電源投入時にリレーOnまで6秒のディレイを入れ、電源切断時は瞬時にリレーがOffになります。ただしこのICは耐圧が18Vなので、電源を2/3に分圧して使っています。リセット回路のVR1が最小値の時19.3V、最大値の時10.0Vでリセットが解除されます。

出来上がりはこんな感じです。ピーク電流が2A位流れるので、電源とグラウンドの配線にはダイソーの「1.2φ銅線」を使っています。バイアス電流は30mAに設定しています。

4Ω抵抗負荷での実測値です。加算回路はゲイン4倍、ローパスフィルターのカットオフは43Hz、ゲイン15倍に設定しています。出力コンデンサーの影響で20Hzがほんの少し下がっていますが、問題になるレベルではありません。ボリュームを付ける場合はR14に直列に入れると良いと思います。