N-VAN 自作アイドリングストップキャンセラー

HONDA N-VANのECONスイッチまわりを調べてみました。

 ネットで多数報告されているN-BOX(JF3/JF4)と同様、ECONスイッチを押すと緑色配線と黒色配線(グラウンド)がショートします。エンジン起動後Accの電圧が14.3Vの時に、スイッチオープン状態で緑色:13.3V、緑色と黒色を1Ω抵抗でショートすると緑色:6.8mV(=電流値6.8mA)でした。13.3V ÷ 6.8mA = 1.96KΩなので、IGからダイオード?等が1段噛んでから緑色配線を2KΩでプルアップしているようです。

 この緑色配線をエンジン起動後しばらくの間グラウンドに落とせばECONキャンセル回路(≒アイドリングストップキャンセラー)になります。とても古典的な電源監視IC(リセットIC) MB3771で5秒間のリセット回路を作ってみました。MB3771の通常出力(pin8)はオープンコレクターではないので、ダイアグ等でエラーにならないよう、おまじないとしてトランジスターを追加しオープンコレクター出力にしています。C2も同じくおまじないの電源ノイズ対策で、無くても多分大丈夫です。

 MB3771はディスコンで入手が難しいですが、代替品としてNJM2103/NJU2103が使えます。オープンコレクター出力のM51957Bが使えるともっと簡単なのですが、今回は出力電流(6.8mA)が絶対最大定格(6mA)を超えてしまうのでNGです。ノイズ対策のためだと思いますが、今どきの電子回路としては大電流ですね。

f:id:tsuru3:20190907182028p:plain

N-VAN ECONキャンセル回路