Windows11でHantek DSO-2150 USBを使う

いにしえのUSB接続オシロスコープ Hantek DSO-2150 USB(2010年購入)を久々に使ったので、Windows11でのドライバーインストール備忘録。

DSO-2150 USB

1.Hantekサイト からWindows11対応の最新ドライバー(2025/11/27)と必要ならソフトウェア(2013/04/18)もダウンロードし、ドライバーをどこかのフォルダーに展開しておく。*1

Hantekダウンロードサイト

2.DSO-2150 USBをPCに接続後にスタートボタンを右クリックしてデバイスマネージャーを開く。「不明なデバイス」となっている。

不明なデバイス

3.「不明なデバイス」を右クリックして「ドライバーの更新」を選択する。ダイアログが開くので「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選択する。

コンピューターを参照

4.フォルダー選択ダイアログが開くので1.でドライバーを展開しておいたフォルダーを選択する。ほとんどの場合「インストール中に問題が発生しました(コード39)」ダイアログと「プログラム互換性アシスタント」が開く。一部のPCでは正常終了するので、これ以降の作業は不要。*2

問題が発生しました(コード39)

このデバイスにドライバーを読み込めません

5.プログラム互換性アシスタントの「詳細情報」をクリックするとMicrosoftサポートのWebページが開く。今回のコード39というのはバーコードの規格ではなく、DSO-2150 USBに使われているCypress製USB変換チップのドライバーが古く「メモリ整合性」に対応できていないという事らしい。国内メーカー製のFTDI製チップ搭載USB機器などでもWindows11の出始めに結構起きていた模様。

このデバイスにドライバーを読み込めません

デバイスマネージャーではDSO2150に黄色三角が付いている。

DSO2150ワーニング表示

6.Hantekから対策ドライバーが提供されるとも思えないので、Microsoftサポート様の仰せに従い「メモリ整合性」をオフにする。「Windowsセキュリティ」を開き、「デバイスセキュリティ」→「コア分離の詳細」を選択する。

Windowsセキュリティ

デバイスセキュリティ

7.「メモリー整合性」をオフにする。再起動を求められるのでOKを押して再起動する。

コア分離

8.再起動してデバイスマネージャーで確認するとDSO2150の黄色三角が消えていて、これでDSO-2150 USBが使える。

DSO2150 OK表示

DSO-2150 USB Scope

9.DSO-2150 USBを使わなくなってメモリー整合性をオンに戻したい時は、設定変更前にドライバーを削除しておく必要がある。

A:) Windows/system32/drivers にあるDSO2150AMD641.SYSとDSO2150AMD642.SYSを手動で削除

B:) スタートボタン右クリック→ターミナル(管理者)を開いて

 PS C:\Users\hoge> pnputil /enum-drivers

 表示されるリストから"DSO2150"を探しoemXX.infの番号を覚えて

 PS C:\Users\hoge> pnputil /delete-driver oemXX.inf /uninstall

A、Bどちらかを行ってからメモリー整合性をオンに再設定する。

 

おまけ: DSO-2150 USBは廉価USBオシロの常でUSB-GNDとProbe-GNDが直結されているので、ノートPCに接続してバッテリー駆動で使うと幸せになれる場合がある。

DSO-2150 USB + デスクトップPC

DSO-2150 USB + Thinkpad T480s USB-PD ACアダプター使用

DSO-2150 USB + Thinkpad T480s 幸せのバッテリー駆動

 

*1:一部問題があるとは言え、まさか超廉価中華USBオシロのWindows11対応ドライバーが製造終了後(2013年?)10年以上たってから提供されるとは思わなかった。Hantek凄い。ちなみに購入した2010年はWindows7が出始め。

*2:Ryzen2000/3000シリーズなどCPUによっては元々「メモリ整合性」の設定が無いので(未対策?)ドライバーインストール時エラーにならず何も問題なく使える

N-VANにリン酸鉄リチウム(LiFePO4)サブバッテリー

N-VANで車中泊時に電子レンジ(出力500W、消費電力1000W)やコーヒーメーカー(消費電力500W)を使うためにサブバッテリーシステムをSBC-004+自作サブバッテリーモニター +SMF31MS-850+SP-1500で構築していました。SMF31MS-850は2018年に購入して2025年までは内部抵抗<4mΩ、CCA700台をキープしていましたが、今シーズン終わって内部抵抗4.5mΩ/CCA600台まで落ち込んで来たのでLiTimeの12.8V/165Ahリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiTime12165)に換装しました。

LiTime12165の選択ポイントは

1. SMF31MS-850と同サイズ(Group31)なので置き換え可(物理)
2. 電子レンジ使用時の放電電流が90AなのでBMSの最大電流値は150A欲しい
3. 主目的がスキー場での車中泊なのでバッテリー内ヒーター必須

重さ:

LiTime12165:15.2kg ⇔ SMF31MS-850:24.6kg … 腰に優しい9.4kg軽量化

LiTime12165 ⇔ SMF31MS-850 重量比較

大きさ:

どちらもGroup31サイズを謳っており天板の大きさと高さはほぼ同じですが、LiTime12165は側面が垂直なためその分少し大きい。特に底面の長さが6mm違う。SMF31MS-850の現物合わせでギリギリのサイズでサブバッテリー格納箱を作っていたので箱の改造が必要でした。

 

LiTime12165 ⇔ SMF31MS-850 サイズ比較

使ってみる:

左から 電子レンジ(消費電力1000W:放電電流90A)、コーヒーメーカー(消費電力500W:放電電流40A)、無負荷。インバーターSP-1500の効率は約90%。165Ahの大容量により消費電力1000Wの機器がフル充電から1.8時間使えます。電子レンジ5分使用で7.5Ah、コーヒーメーカー1杯分2.5分使用で1.7Ah。

電子レンジ(1000W)、コーヒーメーカー(500W)、無負荷

SBC-004での走行充電:

SBC-004は昇圧モード電圧14.3Vらしいので一応LiFePO4でも使えるはず。従来のシステムのままでSMF31MS-850からLiTime12165にバッテリーだけ置き換えて走行充電を行った所、とても長い充電時間が必要でしたがフル充電にはなりました。ただしフル充電になっても電圧供給が続くので過充電保護が掛かりBMS警告が点灯しています。

フル充電:BMS警告表示

BMSの状態表示

懸念点と対策:

SBC-004の走行充電でも一応LiTime12165のフル充電は可能で、フル充電後は保護モードに入って充電は停止しているので過充電にはなりません。しかしフル充電状態を長時間維持されることになりバッテリー寿命に影響が出そうなのと、この状態から少しでも放電すると充電再開するので充放電サイクル数的にもあまり気持ちが良くない。

そこで自作サブバッテリーモニターでSBC-004のACC連動機能を使い通常のLiFePO4充電コントローラーと同様に充放電制御することにしました。具体的にはバッテリー電圧を監視しSOC90%位で充電を停止し放電モードに入り、その後SOC10%位になるまで放電モードを続けてから充電再開させたい。

バッテリー電圧の充電ON/OFFしきい値を決めるため、まずLiTime12165の充放電カーブを測定します。

SBC-004での走行充電カーブ:

下図が走行充電時のLiTimeアプリでの実測値。車両側の充電制御は掛かっていないオルタネーター電圧14.4Vの状態で測定。SBC-004の最大電流値30Aの状態は一瞬で終わるので、実質CC(定電流)モード無しのCV(定電圧)モードで充電されています。頻繁に使われるSOC25~75%では充電電流約10A、SOC90%近辺は約8A。

なお車両側で充電制御が掛かるとオルタネーター電圧は12V付近に下がり、SBC-004は昇圧モード(14.3V/最大10A)になります。この状態での充電電流はLiTimeアプリ実測で約7Aでした。

SBC-004での走行充電カーブ

この電流値で時間あたりの充電量をプロット。SOC10%から90%まで15時間位かかるので、日々の電池使用量によっては「寝る前にエンジン掛けて充電!」が必要かも。まあ冬場は暖房のため必然的にそうなるけど。もう少し充電電流を増やしたいところ。

SBC-004での時間あたり充電量

ちなみに走行充電時のバッテリー電圧はSOC70%~99%までずっと13.5Vで、99%になって「フル充電までの推定時間は0.22時間」とか表示されてから2時間以上経過してやっと13.6Vになります。SOC99%と表示されてから8A✕2時間で16Ah≒バッテリー容量の10%の充電してもまだフル充電にならないので、SOC99%表示された時の実際のSOCは90%以下だと思う。LiTime12165のSOC表示はあまり当てにならない。

LiTime12165の放電カーブ:

下図がLiTime12165の放電カーブ。LiTimeアプリでの実測値ですが、SOC20%あたりから急激に電圧が落ちており、おそらくSOC10%表示あたりでほぼフル放電状態。充電時同様LiTime12165のSOC表示はあまり当てにならない。

0.05C:インバーターとポータブル冷蔵庫その他、0.25C:コーヒーメーカー、0.5C:電子レンジ。

LiTime12165 放電特性

充放電しきい値の設定とシステム修正:

結局LiTime12165のSOC表示はあまり当てにならない事が分かり、では充電停止・再開のバッテリー電圧しきい値はいくらに設定すれば良いのか?下図のLiFePO4充放電カーブは「蒼天航路」様のサイトhttps://www.drone-aerialshoot.com/camper/whats_fullcharge/ 「満充電」とはなにか? から引用。とてもためになる内容なので一読をお勧めします。あまり当てにならないLiTime12165のSOC表示は無視して、この充放電カーブから充放電しきい値を決めてしまいます。

LiFePO4の充放電カーブ(「蒼天航路」様から引用)

まず充電停止は13.6Vとします。SBC-004の場合SOC90%近辺での走行充電電流値は8A位なのでLiTime12165の165Ah容量では8÷165≒0.05C。上図によると0.05C充電時のバッテリー電圧13.6V:セル電圧13.6÷4=3.4VはSOC95%。もう少し下げたいのだけれど13.5VだとSOC70%で充電停止になってしまう。

次に放電時はバッテリー電圧12.5Vで充電再開とします。上図によると0.05C放電でバッテリー電圧12.5V:セル電圧3.125VはSOC7%なので少し下がりすぎですが、電子レンジを使うとSOC30%、コーヒーメーカーを使うとSOC20%でバッテリー電圧12.5Vになるので、まあしょうがない。

自作サブバッテリーモニターの修正点は、デジタルトランジスターを2個追加して(下図Q4、Q5)ACCをゲートしてCHG信号を作成し、これをSBC-004のACC連動入力端子に接続。あとはバッテリー電圧とACC電圧を監視してこのCHG信号をON/OFFするようにソフトウェアを修正。しばらくこれで運用してみて走行充電量が足りないようならシステム変更を検討しよう。

自作サブバッテリーモニター追加回路

使い勝手その他感想:

やはり軽くなったのが大きい。今まではインバーター、走行充電器、配線、格納箱込みで約30kgあったのが約20kg。腰に優しい。自己放電が少ないのも嬉しいところ。価格もサイクル寿命考えると鉛バッテリーより圧倒的に安くなる。とは言ってもSMF31MS-850は8シーズン使ったけれど。

あと地味に便利なのが「放電スイッチ」。Bluetooth経由でスマホアプリからバッテリーの出力をON/OFFする機能で、インバーターなどのケーブルを接続する時は切っておくとバッテリーにケーブル接続時の「バチッ」と火花が飛ぶのが防げて精神的にとても良い。しかしそれを設定するLiTimeアプリの日本語は今どきめずらしい程に中国。すごく怪しい。昭和の中華製品の雰囲気。下図は放電スイッチ切断時の警告表示ですが
「閉じると、バッテリーが装置から電源を切ります。装置が断電する可能性があります。この操作を行うことを確認してくださいか?」
意味分からん...

放電スイッチ停止機能

LiTimeアプリの言語を英語に変更すると以下のように表示されます。これをGoogle先生で翻訳すると
「閉じると、デバイスへのバッテリー供給が停止します。デバイスが故障する可能性があります。」
こっちの方が少しは分かりやすいけど、何だか「相手は死ぬ」っぽい言い回し。

日本語も英語も"Discharge Switch OFF"を中国語から翻訳する際に何故か"Close/閉じる"に変えてしまったのが敗因の1つかな。そもそもSwitchの"Close"はONの意味。Switch OFFは"Open"。

Discharge Switch

追記:中国語表示も確認しました。

「关闭后,电池将停止对外供电,您的设备可能会断电。您确定要这样做吗?」

Google先生が日本語に翻訳すると

「シャットダウンすると、バッテリーの外部給電が停止し、デバイスの電源が切れる可能性があります。本当に実行しますか?」

Google先生が英語に翻訳すると

"After shutting down, the battery will stop supplying power, and your device may lose power. Are you sure you want to do this?"

......中文表記はとても分かりやすいのですが。日文・英文、何故そうなった?ちなみにGoogle先生の解説では:

・「このメッセージは、無停電電源装置(UPS)の設定や、スマートフォンのバッテリー管理アプリなどで、給電機能を無効化しようとした際によく表示される警告文です。」 ← 決まり文句なんですね。了解しました。
・「关闭后 (guān bì hòu): シャットダウン後/電源を切った後 」← ここを「Close/閉じる」としてしまったのですか。

・「可能会断电 (kě néng huì duàn diàn): 電源が切れる可能性があります」 ← 切れるが「fail(故障する)」になったのですか。

放电开关

おまけ:鉛バッテリー用パルス充電器で上記システムを充電

上記システムでLiTime12165への充電がバッテリー電圧13.6Vで正しく停止するか検証するために鉛バッテリー用パルス充電器を使って自宅で充電してみました。LiFePO4用充電器持っていないので。

使った充電器はOmega Pro OP-0002(AcDelco AD-0002のOEM元製品)。充電パターンは
Stage1:定電流(CC)で14.4~14.7Vまで充電
Stage2:14.4~14.7Vでしばらく定電圧(CV)
Stage3:15~16Vに上げて定電圧(CV)
Stage4:Stage3の充電電流が小さくなったら14.4~14.7Vで保持
という4段階。鉛バッテリーのサルフェーション除去のため充電電圧にパルスを乗せているのがウリの充電器ですが、LiFePO4バッテリーにはパルスは不要なのでパルスを多少減衰してくれる事も期待して間にSMF31MS-850を噛ませて充電してみました。

OP-0002の充電電流値を15Aに設定して走らせてみると、OP-0002のバッテリー残容量表示がずっと60%のまま10時間以上Stage1の定電流充電を続けています。充電電流15Aのうち13AがSBC-004経由でLiTime12165の方に流れているので「底の抜けたバケツ」状態になっているもよう。その間定電流充電が継続されているLiTime12165のバッテリー電圧が徐々に上がっていき、充電開始から約12時間後に13.6Vに達し、自作サブバッテリーモニターがSBC-004をOFFにして充電が停止しました。その後ACC信号をON/OFFしても充電が復帰しない事を確認して充電停止機能の確認完了。しかし大容量バッテリーだと動作確認するのにも時間が掛かって大変。

OP-0002による充電風景(ブレーメン?)

 

 

【解決?】OGASAKAスノーボードとBurtonバインディングの相性問題

2023年に購入したOGASAKA SHINとBURTONバインディングのネジ長に相性問題があり、以下の日記を書きました。

tsuru3.hatenablog.com

OGASAKA SHINのインサートホール深さが5mmしかないため、Burtonバインディングのネジが浮いてしまう問題でした。しかし今シーズン購入したOGASAKA FCではインサートホール深さが6mmに変更されており、相性問題は解決されていました。苦情など多かったのだろうか?ちなみにSHINはネジが最大2.5山(ネジ2.5回転分)しか掛からない。下図はBurton純正ネジを軽く突き当たるまで手締めした状態。

ニューボード購入したウキウキ感の中で、今年もネジ削るのかよ~と少し憂鬱になっていたので、これが分かった時は結構嬉しかった。

2023 OGASAKA SHIN 156:ホール深さ5mm

2025 OGASAKA FC 154:ホール深さ6mm

 

東海環状自動車道の「ここが凄い?」

東海環状自動車道の本巣IC~大野神戸IC間が2025年8月30日に開通し、関西(名神高速)から一宮JCTを通らずに美濃・飛騨方面(東海北陸道)に行けるようになりました。

関ケ原→高鷲(平日昼間、NEXCO中日本サイトより引用)

東海環状自動車道の「ここが凄い?」

・一宮JCTショートカットで走行距離短縮
東海環状を使うと走行距離が5.7km短くなるが、実は予測所要時間は今まで通り名神・一宮JCTを通った方が2~3分早い。これは東海環状が暫定2車線70km/hのため。上図ルート1:名神・一宮JCT経由、ルート2:東海環状経由、ルート3:中央道・土岐JCT経由。ただしガソリンは若干節約できるかも。

・東海環状はETC2.0割引対象なので高速料金が安くなる
ETC2.0搭載車は上図のとおり関ケ原⇔高鷲では240円割引。また東海環状を使わず名神・一宮JCT経由でも割引料金になる。ただし深夜/休日割引時はETC2.0割引なし。また高速に入出した名神のICからの距離でなぜか割引金額が変わり、彦根IC150円八日市IC50円、京都南IC30円(下図)、高槻IC以遠は割引なし(そういうとこだぞ!ETC2.0)。

京都南→高鷲(平日昼間、NEXCO中日本サイトより転載)

という事で東海環状の沿線住民以外にはあまり凄くないのかもしれません。ETC2.0割引も何だかな~って感じですね。ETC2.0が売れないのも分かる。

SDカード:SD Card Formatterで書き込み速度大幅改善?

少し前に買ったSDカードに多量のファイル書き込みすると異様に遅かったのでCrystalDiskMarkしてみるとこんな結果。

Hidisc 32GB Class10 U1

10MB/sが保証されるはずのClass10 U1 SDカードで連続書き込み2MB/sって何の冗談?ということでSDカードの規格策定団体 SD Association が無料配布している SD Card Formatter を試してみました。ちなみに最近某ゲーム機界隈で話題のmicroSD ExpressもSD Associationが規格を策定しています。

SD Card Formatter:Windows95時代のようなレトロな外観
SD/SDHC/SDXC/SDUCカードをフォーマットする際、オペレーティングシステムに付属しているフォーマットツールではなく、このSDメモリカードフォーマッター を使用することを強く推奨します。一般的に、オペレーティングシステムに付属しているフォーマットツールはSD/SDHC/SDXC/SDUCカードを含むさまざまな記録媒体をフォーマットできますが、SD/SDHC/SDXC/SDUCカードに最適化されていない可能性があり、結果的に性能が低下する場合があります。
(SD Card Formatter ダウンロードページより引用)

規格策定団体が強く推奨しているなら使ってみましょう。Thinkpad T480s内蔵のRealtek USB3.0 Card Readerで4種類のSDカードを試した結果:左から
 1)Windows11のエクスプローラーでクイックフォーマット
 2)SD Card Formatterでクイックフォーマット
 3)SD Card Formatterで上書きフォーマット

Hidisc 32GB Class10 U1 2018年購入

Transcend 16GB High Endurance Class10 U1 2021年購入

Transcend 32GB Class10 2010年頃購入?かなり古い

Samsung 128GB U1 2016年購入

結果:

・SD Card Formatterでクイックフォーマットすると連続書き込みが1~2割速くなる

・極端に連続書き込みが遅いSDカードをSD Card Formatterで上書きフォーマットすると連続書き込みが5~10倍速くなる場合がある(本来の性能に復旧する):速くならない場合もある

クイックフォーマットはアラインメントの関係?上書きフォーマットはフラッシュセルの活入れ?理屈は良く分かりませんが上2つのSDカードはファイル書き込みが劇的に速くなりました。とりあえずSDカードはSD Card Formatterで上書きフォーマット掛けておくのが吉。ただし一番上のHidisc 32GBをもう1枚持っているんだけど、そちらは何度上書きフォーマット掛けても3MB/sのままで速くなりませんでした。残念。

高耐久SDカード:ドラレコで何年使える?

ドラレコ・監視カメラ用として販売されている高耐久SDカードについて公開スペックから寿命を計算してみます。

Transcend USDC10V 16GB

これが今使っている高耐久SDカードです。公開スペックは

MLCフラッシュメモリー使用
・耐久性(最大) 3,000時間(16GB) / 6,000時間(32GB)
  @同社ドラレコからFHD 26Mbps=3.25MB/sで書き込み

ここからSSDで良く使われるTBW(Total Bytes Written:書き込み可能バイト数)を計算すると

 3.25MB/s✕3,600s✕3,000h=35.1TBW (@16GB)

よって書き換え可能回数は

 35.1TB÷16GB=2193回

MLCにしては少なく感じますが「記録できていない!」が絶対に許されない用途なのでこんなもんでしょう。

では本題。この3,000/6,000時間という耐久性は実車ドラレコで何年使えるのか?一般的な自家用車の走行距離として年間10,000km走行 / 平均時速25km/hとすると年間の走行時間は

 10,000km/年÷25km/h=400時間/年

よってこの高耐久SDカードをFHDドラレコで利用した場合

 3,000÷400=7.5年@16GB / 6,000÷400=15年@32GB

1カメラのFHDドラレコなら高耐久32GB使っていれば通常は大丈夫かな。前後2カメラで前後の画像を1枚のSDカードに記録しているドラレコの場合はこの半分になるので10年使うならもう少し耐久性が欲しい。これが高耐久ではない普通のSDカードの場合TLC/QLCフラッシュメモリーなので耐久性が1/3~1/10。特に激安のQLC SDカードなら32GBでも1~2年でエラー発生して事故った時に記録されていなくてもおかしくはない。ただ本当に高耐久なのかいまいち信用しきれないTLCの高耐久64GBよりはMLCの5倍は持つはずのpSLCの8GB使った方が確実な気もする。

N-VAN ETC車載器換装

N-VANのETC車載器をDENSO DIU-5002(旧セキュリティ/ETC1.0)からDENSO DIU-A210(新セキュリティ/ETC2.0)に換装。2009年から16年間使用したのと、そろそろ新セキュリティかなと(ただ間際になって延長されそうな予感)。あとETC2.0のサービスには全く期待していないけど同じ手間ならとりあえずETC2.0に。新旧比べると縦横は同じで厚さは2.2mm薄くなっている。角が丸くなっているのに時の流れを感じる(内突規制)。

左:DIU-5002(2009年型) 右:DIU-A210(2021年型ETC2.0)

今回ETC換装するにあたってPanasonic日高のり子Voice……を振り切ってDENSODENSOにしたのは電源ハーネスに互換性があるから。下図のように同じコネクター使っていて左から+B/GND/ACC。残り2本はデジタコ接続用RS-232Cなので一般人には無関係。という事で電源ハーネスは旧配線をそのまま利用し本体とアンテナだけ交換。
※ETC1.0現行品のDIU-9500だと電源ハーネスにRS-232Cが無いのでDIU-5002と完全互換のはずだが、DIU-9500との互換性についてDENSOのカスタマーサポートにメールで問い合わせたら「互換性ありません」だと(笑)。サポートはあまり信用できないですね。

ETC車載器電源ハーネス 左:DIU-5002 右:DIU-A210

前回購入の2009年から16年間でのETC車載器の主な変化点は①ETC2.0(2012年頃) ②新セキュリティ対応(2015年頃) もう一つ地味に変わったのが③アンテナ取り付け可能角度拡大(2017年頃)。以前は取り付け可能フロントガラス角度が20~50°のためN-BOXN-VANなどでは「こんなんで千円取るのかよ(怒)!」ことブサイクな角度調整スペーサーが必要。これが最近の製品では15/20~60°に拡大されN-BOXN-VANでもスペーサー無しで取り付け可能。HONDA公式画像と「とろ庵」様の「貼る分度器」画像で確認するとN-VANは空荷状態で56°位。なお現在販売中の機種でも2017年以前に販売開始のものはスペーサーが必要なので要注意。

N-VANフロントガラス角度

アンテナも薄型化され角度調整スペーサー(を装ったDAISOドアストッパー先端切り落とし)も無くなったのですっきり。車載器換装してセットアップ終わったらETCマイレージサービスの車載器管理番号もwebページ https://www.smile-etc.jp/ から修正しよう。

左:DIU-5002アンテナ 右:DIU-A210アンテナ

DIU-A210取付状態

追記:実際に使ってみるとETC2.0車載器のウリの1つである「VICS情報の音声案内」、この機種のようなナビ連動ではないスタンドアロン型車載器ではとてつもなくウザいです。知りたくもないエリアの広域情報を延々と喋り続ける......音声ボタンの長押しで即時OFFにしました。

どうでもいい話1:DENSO ETC車載器の素っ気ない茶箱はETC車載器セットアップ申込書/証明書を2つ折りすると箱の中に丁度収まるA5サイズ。セットアップ証明書は要保管なので意外と便利。

ETC車載器外箱とセットアップ申込書

どうでもいい話2:DIU-5002が発売された2009年はiPhone 3GSが出た年。600MHzシングルコアCPUに256MBメモリー、3.5インチ320x480の狭いディスプレイ。4G(LTE)使えないあたりに時の流れを感じさせる。ノートPCはMacbook Airだと初代モデル(改)でCPUはCore2 Duoに驚きの2GBメモリー、1280x800ディスプレイ。16年間で劇的に進化したスマホ/PCと比べるとETCはシステム・サービスともに「まるで成長していない……」