WF120BD03を使ったサブウーファー(4)

WF120BD03のSPICEモデル
WF120BD03を自作アンプで鳴らしてみましたが、小口径ウーファーなのにいまいちキレが悪いのでLTSPICE(フリーソフト)を使って解析してみました。
まずWavecorのWebサイトにあるドキュメントTransducer Equivalent CircuitとWF120BD03のデーターシートを元に等価回路の値を計算します。C1の値はドキュメントではC=Mms×SD2÷Bl2となっていますが、C=Mms÷Bl2だけで良く、SD2はいらないようです。※Wavecorに上記を質問したらこれは間違いだと回答がありました。現在ダウンロードできるドキュメントは直っています。
この式で計算すると323uFになるのですが、f0をデーターシートの66Hzにあわせるために280uFにしています。

この回路でAC解析をして、v(spk)/i(r1)をプロットさせてみます。スピーカー端子に掛かる電圧をスピーカーに流れる電流で割っているので、プロットはインピーダンス(抵抗値)になります。

このようにWF120BD03データーシート記載のインピーダンス特性に近い等価回路ができました。これを使ってWF120BD03を平面バッフルまたは「非常に大きな」密閉箱に付けた状態のシミュレーションができます。