眠れないPC:消えたスリープ
・消えたスリープの謎
サブPCをGPU内蔵のAMD A10-7850KからGPU外付のAMD Ryzen 7 1700に変更したのでグラフィックボードが1枚必要になり、押入れから2007年製のRadeon HD2400 PROを掘り出してきました。
出力はアナログRGB/S-Video/DVI-Dです。シェーダーが40しかなくメモリーが256MBなのがいかにも14年前のグラボという感じです。それでも一応はWindows10がインストールできたのですが、電源メニューに[スリープ]が出てこない。
PowerCfgコマンドを実行すると、グラフィックボードのせいでスリープが無効になっていることが分かりました。
調べてみるとRadeon HD旧世代(4000番以前)の2016年以降のWindows10ドライバーで発生しており、AMDも直すつもりはないようです。このため古いドライバーを手動でインストールしました。
ステップ1:AMDのドライバー&サポートサイトからWindows8用の古いドライバーを入手する
・AMDのドライバー&サポートサイトを開く
・AMDのドライバー&サポートサイトの[またはリストから製品を選択してください]でAMD Radeon HD→ATI Radeon HD 2000 Series→ATI Radeon HD 2400 PROを選択して[送信]をクリック
・ドライバー検索結果からWindows8 - 64ビット版の[Catalyst Software Suite 13.1]をダウンロード
ステップ2:グラフィックボードのドライバーをMicrosoft基本ディスプレイアダプターに変更する
そのままインストーラーを起動するとエラーになりドライバーがインストールされないので、一旦ディスプレイアダプターをMicrosoft基本ディスプレイアダプターに戻す
・デスクトップ左下のWindowsスタートボタンを右クリックしてデバイスマネージャーを起動し、ディスプレイアダプターの[ATI Radeon HD 2400 PRO]を右クリックして[ドライバーの更新]を選択する
・ドライバーの更新ダイアログで[コンピューターを参照してドライバーを選択]をクリック
・ドライバー参照ダイアログで[コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択]をクリック
・[Microsoft基本ディスプレイアダプター]を選択して[次へ]をクリック
これでデバイスマネージャーにMicrosoft基本ディスプレイアダプターが表示されます
ステップ3:Windows8用ドライバーをインストール
・AMDサイトからダウンロードしたCatalyst 13.1インストーラーを起動し、[カスタム]を選択して[次へ]をクリック
・インストールのカスタマイズ画面で[AMDディスプレイドライバー]だけを選択して[次へ]をクリック
・[次へ]をクリックしてインストールを進めていくとドライバーをインストールするかの確認ダイアログが出るので[インストール]をクリック
インストール完了後はデバイスマネージャーに[ATI Radeon HD 2400 Series]と表示されます。インストール直後はディスプレイの画面表示位置がズレる事がありますが、デスクトップを右クリックして[ディスプレイ設定]で画面解像度を一度違う値に変更してから戻すかPCを再起動すると直ります。
無事[スリープ]が表示されるようになりました。